
『予知夢』
推奨技能:なし
ただ、探索メインのシナリオであるため、「目星」「聞き耳」「図書館」があるとスムーズである。
また、パラノイアとCoC足して2で割ろうぜ、がコンセプトのため
「命が軽々しく扱われる」
「色んなものが理不尽に爆破する」
背景
いつも通り「ニャルラトテップの暇つぶし」に選ばれた探索者。
貴方は最終日(難易度、セッション目安時間によって日数変更するとよい)に
ニャルラトテップにより夢の中へと閉じ込められる。
しかし自分の領域である「夢」の中で好き勝手にする企てを知ったヒプノスは、
あまりに自分勝手な行動を起こすニャルラトテップにし返しでもしてやろうと、探索者の手助けをする。
それが『予知夢』である。
何度も同じ夢を見せることにより、本番(最終日)までにすべてのトラップを把握させ、
ニャルラトテップの暇つぶしを邪魔しようという魂胆である。
だが決して探索者を助けるためではなく、彼の領域で好き勝手した場合、次は永遠に目覚めぬだろう。
※彼の領域であるため、夢の中だからと無茶を強要する場合はさくっと殺してしまってもいいかもしれない。
また、初日と最終日だけ、一人死亡するたびにSANcを行う1/1d4+1
●→KP情報
◇→場所
◆→探索結果
○→技能
導入
あなた方は一日の仕事、学校を終え、何事もなく平穏な日常を過ごす。
そして明日に備え、ベッドに入るだろう。
※最終日のみ
あなた方は眠りにつく前、声を聴く
「せいぜい楽しませてもらいたいね。折角選んであげたのだから」
●このセリフはニャルラトテップです。彼としては最終日しか探索者を呼んだ覚えはありません。
◇部屋◇
〖描写〗
目が覚めると、あなた方は見知らぬ部屋にいた。
ごく一般的な一室。女性的でもあり、男性的でもある。
1DKといったところだろうか。
部屋には机、テレビ、食器棚、本棚、冷蔵庫、ゴミ箱、そしてカーテンの開いた窓と、奥には二つの扉が見える。
また、見知らぬ少年が一人。
●少年はNPCである。KPさんの一番EDUの低い探索者を使うとRPがスムーズかもしれない。
彼は毎夜、探索者が制止するまで「同じ行動をとる」。
ここではNPCは「最終日にしか夢を見ない」ので「最終日にのっとった言動」を行う。
情報としては
①「最終日の日付」を呟く
②寝るときに変な声を聴いたという(※「せいぜい楽しませてもらいたいね。折角選んであげたのだから」)
③取り乱し、右の部屋に行く→(ショゴスが待ち受けており、ロストとなる)
右の部屋に行くまでに制止すれば、探索を手伝ってくれるだろう。
最終日の日付はわかりやすいものがいいだろう。
クリスマスとか。
また、部屋に来るたびに最初に
○月○日 0:00
などとPLへの情報を入れるとよい。
◆机の上
メモが乗っている。
「このメモの内容を2人以上が知ったらその人は死ぬ」
これを「見る」と宣言した人が複数だった場合はその人は死亡。
また、引き出しには「ガムテープ」が入っています。
◆テレビ
普通のリモコン式のテレビである。
リモコンに触れると爆発する。
●パイプ爆弾:基本P71/4d6/範囲(その場所)
テレビをつけると、
悲鳴
貴方を見る無数の目
にちゃにちゃと嫌な粘着質な音
そして形容しがたいほどにグロテスクな「ナニカ」
触手のように蠢く其れ
液体のような意志を持つもの
それらが一気に視覚と聴覚からあなたの脳裏に入ってくる。
SANc1/1d3
◆食器棚
食器が綺麗に並べられている。
(○幸運を振ってもらい、成功ならば回避できるが)
立て付けが悪いのか、開けようとしたあなたに向かってゆっくりと倒れてくる。
回避できなかった場合、1d20の銀のナイフがあなたに向かって降り注ぐ。
と同時に、食器棚の上から金色の小さな鍵が転がり落ちてくる。
机の引き出しの中の「ガムテープ」を使えば食器が襲い掛かることはないだろう。
SIZ13以上で上の鍵は取れてよいものとする。
◆本棚
あなたは、何かの革でなめされたような本を発見します。
本の蝶番にあたる部分には、硬く白い欠片が付いています。
表紙には"Ghoul's Manuscript"。
○医学→それはしゃれた金属や木ではなく、人間の皮と、骨でできている本だとわかるでしょう。
おぞましい装丁の本にSANc 0/1d3
本を開くと記されているのは英語を母国語としていない者が書いたような読みにくい英語です。
○英語→「納骨堂の神」と呼ばれる存在を崇拝するための文書のよう。
食屍鬼という醜悪な生き物と、彼らが死者を捧げるモルディギアンという
名の神、その信仰について理解してしまいます。
おぞましいとわかっていながら理解してしまったあなたはSANc 0/1d2
また、≪クトゥルフ神話≫技能+2%獲得です。
そして読み終わったあなたは
POW*1対抗お願いします。
に失敗するとその探索者は食屍鬼へと変貌してしまいます。
●このまま対象は戦闘してもよいですし、同じ神話生物の気配を感じて右の部屋に向かっても構いません。
◆冷蔵庫
冷蔵庫には張り紙がしてあります。
「ショットガン冷えてます」
開けると、暴発するでしょう。4d6
また、中には小さな鍵があります。
●人のいない場所に向けて開ける、などの工夫で無傷で鍵を取れるものとします。
◆ゴミ箱
近付けばわかりますが、それは悪臭を放っています。
中を見れば、切断面がこちらを向いた、大小さまざまな「肉片」が詰まっているのがわかります。
SANc 0/1d3
気にせず中を出すと、小さな鍵が出てきます。
◆窓
窓の外のサンの部分に小さな鍵が置いてあるのがわかります。
ですが、それよりもあなたの目を引くものがありました。
それは巨大なクサリヘビのような体を中に浮かせ、巨大な鉤爪をあなたに向けている。
そのおぞましい姿にSANc 0/1d10
噛みつき65% 1d6+3d6
●隠れるなどして取った場合、鍵は取れるものとする。
また、戦闘しようとする場合KPはラウンドが終わるごとにシークレットダイス1d20を振り、
その数のムーンビーストに応援に来させましょう。
PLに戦闘はしても無駄だと思わせるためです。
◇現実◇
皆が死亡すると、日常パートにて目を覚まします。
2日目以降はSNSなどで探索者を探し、情報を共有しても構いません。
ただしNPCに会うには幸運の半分とします。
また、成功しても、NPCはあなた方の事を知りません。
◇左の部屋◇
扉には鍵の差し込み口が4つ(難易度によって変更してよい)がある。
手に入れた鍵を差し込んでいくと、扉はすんなりと開く。
扉の先は少しの廊下となっており、その先にまた扉がある。
ほっとするあなた方の耳に、不快な声がする。
「ふむ……つまらないな貴様ら」
それきり声は聞こえなくなる。
ここで「誰から出口に向かうかを宣言」してもらう。
その最初の人が被害者だ。
その床はパリン、と嫌な音を立てて、あなたは奈落の底へと落ちていく。
他の探索者はとっさに手を掴むこともできないほど、一瞬の事だった。
「……あはははは!これでこそ愉快という物だ。さあ、犠牲の上に成り立つ〖平穏〗へと帰るがいい」
(ここまでを最終日前日までに済ますとTRUE ENDとなる)
●最終日に、何らかの物体を置いてから渡る、などをした場合。
(SIZ14以上は跨げる幅とする)
「……なんだ、つまらない。貴様ら等暇つぶしにもならない。去れ」
そう不服そうな声が聞こえる。
聞き耳を振らせることで、成功者にはヒプノスからの言葉が聞けてもいいかもしれない。
また、部屋数を増やしたり鍵数を増やしたりして自由に改変してくれて構わない。
何ならNPCを増やして増やした部屋の先で戦闘させてもいい。
丸投げです。
生還報酬は 生還人数d3のSAN回復とする。